「鳴くとなぜツモが付かないの?」
入門クラスで学ばれている方から質問を受けました。
「ツモは一役になると聞いたので、白+ツモで2飜です!と言ってアガったら “鳴いているからツモは付かないよ” と言われました。同じツモなのに、どうして鳴いたときには役が付かないのですか?」
回答:
同じようにツモでアガったのに、鳴いていたら役にならないというのはちょっと悔しいですよね。そもそも、ツモとはどんな役なのでしょう?
ツモという役は、正式には「門前清自摸和(めんぜんちんつもほう)」と言いますが、一般的には「メンゼンツモ」と呼ばれます。
これは、メンゼン、つまり人の捨てた牌をもらうポンやチーなどを行わない状態で、ツモアガりするという意味なのです。
ポンやチーをすれば早く揃えることができますが、それを我慢して、自分のツモってきた牌だけでメンツを揃えるというのはなかなか大変です。そこで、最後まで他人の力を借りず、すべて自力だけでアガったことに対してはご褒美をあげましょうということになり、メンゼンツモという役が生まれたのだと思います。
逆に、単にアタり牌をツモっただけではそこまでの評価はないということで、鳴いた場合にはツモは役にならないというわけです。皆さんも出来るかぎりメンゼンで手を作っていけるよう頑張ってみましょう。
ここで、ひとつアドバイス。
ツモという役は、自分のアガり役がいくつあるか指を折って数えるときに忘れてしまいがちになりますから注意しましょう。手のうちを凝視しながら「リーチ・ピンフ・タンヤオ・イーペーコー」などと数えていると、最後にツモを言い忘れてしまうことが結構よくあるのです。ですから「リーチ・ツモ・ピンフ・タンヤオ・イーペーコー」という風に、ツモはなるべくリーチの次に数えるようなクセを付けた方が良いでしょう。