「後付けチョンボってどういうこと?」
麻雀教室の受講者の方から、以下のようなご質問をいただきました。
「先日、昔から麻雀をやっている知り合いと一緒にゲームを行ったときのことです。私の配牌で “中” が2枚、“マンズ8” が2枚きました。役牌の “中” がもう1枚くればアガれると思っていたところ、先に “マンズ8” が捨てられたので、まずそれをポンしました。その後 “中” も出たので続けてポンをして、最後は “ソーズ2・3” の両面待ちの状態で1をツモってあがりました。ところが、一緒にやっていた知り合いから『それは後付けチョンボだよ』と言われて罰符を払わされました。役牌を3枚持っていれば後の牌がどんな状態でもアガれると聞いていたので、理由がいまだによく分かりません。どういうことなのでしょう?」
(↓写真参照)
回答:
これはなかなか高度な疑問ですね。
実は麻雀には、開催場所によって「役の後付け」を認めるかどうかというルールの違いがあるのです。
最近は役の後付けを「認める」というのが主流になってきているのですが、それでも昔ながらに役の後付けを認めないという厳しいルールでやっている人たちもまだまだ結構います。(実は私、塾長も後者です)
ご質問をいただいた方と一緒にやっていたお知り合いは、たぶんこの後付けを認めないという厳しいルールを重視している方なのだと思います。
では、役の後付けって何でしょう? 具体的には2つのケースがあります。
1つは、アガるために必要な最低1役が、アガる瞬間まで決まっていない、つまりアガったときの形で初めて役が付くという場合。
もう1つは、役に関係ない牌を先に鳴いて、その後から役牌を鳴く、つまり役を後から付けるという場合です。
一度で理解するのはなかなか難しいかもしれませんが、少しずつ覚えていけば大丈夫です。
今回のケースですと、先に “中” を鳴いて、後から “マンズ8” を鳴けばまったく問題なかったのです。
いずれにしろ、「役の後付け」を認める(後付けあり)か認めない(後付けなし)かでゲームの展開は大きく変わってきますので、始める前に必ず確認しておくことが大切になります。